宮古島に関しての歴史で一番古く残っている記録は鎌倉時代、中国の温州という場所に宮古島の人が漂着したという記録が中国に残っています。日本で言えば、室町時代に目黒盛豊見親が那覇原軍の主長、佐多大人(さたうぶんど)を滅ぼし、宮古全島を統一した時から記録がスタートしました。そんな歴史のある宮古島の歴史をご紹介します。
室町時代から続く宮古島の歴史
人頭税に苦しめられた人々
宮古島というと今でこそきれいな海にリゾートというイメージがありますが、江戸時代にはこの人頭税が八重山地方の人々をとても苦しめたと言われています。人頭税とは、数えで15歳から50歳までの男女に税が課せられ、男は粟(あわ)、女は布、宮古上布を納めることが定められていたものです。 結果的にこの人頭税は1903年に正式に廃止となりました。廃止が決定した際、島民総出でクイチャーを踊って祝ったと言われています。
宮古島の歴史は井戸とともにあり
宮古島はサンゴ礁が隆起してできたので、実は宮古島の中に川はありません。その代わり、島内には地下にたまった雨水が湧きだすところがいくつもあり、この湧き出すところ、今で言う井戸は「ガー」 とよばれ、宮古島で暮らす住民の大切な生活用水として利用されてきました。このガーが街のいたる所にあったおかげで、宮古島の人々の暮らしの営みが発展してたと言っても過言ではありません。
宮古島の歴史は古く、また自然と共存してきた歴史があります。最近では環境問題も話題になっていますが、これから先も自然と共存できる明るい歴史を作っていければと思います。