僕が死んだらこの海に骨をまいてくれないかな?
私が沖縄本島からさらに300キロ以上離れたここ宮古島の海に魅せられて 移住したのが今から20数年前のことになります。 スキューバダイビングのインストラクターとして働き、やがて自身の店を構えたのが20年前。この素晴らしい宮古島の海をステージにしたこの仕事とたくさんのゲストさんとの出会いはまさに私の宝物になりました。
数年前にある常連のお客様からお願いがあるんだけど、と声をかけられ 「僕が死んだらこの海に骨をまいてくれないかな?」とおっしゃいました。
冗談ではなく、本気のお願いでした。
私が海洋散骨に取り組むことになったきっかけはこの一言だったのです。
少子化による今後の墓の世話問題、墓じまいの問題、必ずお墓に入るという概念は完全に昔のものになってきています。樹木葬や海洋散骨の自然葬が大きく注目されるなかこちらの良いところは、すぐにお別れしなくてもいいことだと思います。
1年後の命日に海洋散骨や樹木葬をしてもいいんです。 納得いくまで焼骨と向き合い、心の準備が整ったら、粉骨し散骨準備に入りましょう。 粉骨した一部は手元供養に身近におきましょう。
最終的に笑顔で葬送できる、そんなプロセスのお手伝いを私たちにさせてください。
1年ほど前より依頼があった都度、海洋散骨をしてきました。 ご家族、親戚、お友達などの身内の方のみでの出航、いわゆるチャーターでの運営を基本としています。チャーターの良さは、誰にも気づかいがいらないこと。
故人様の遺影に会話する、好きだった音楽を流すのもよいかもしれません。
沖縄民謡や三線が好きだった方なら音楽に合わせて踊ってお別れするのも楽しそう。
なんでもご相談ください。
私の第2の故郷となった宮古島の海は世界にも誇れる海です。ダイビングインストラクターという海のスペシャリストという立場から、何が私たちだからこそできるのか。
ご遺族の意向に最大限寄り添う海洋散骨を行えるよう今後も努力を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。